Makiko's Art&Illustration blog

美術館に行ったり、イラストを描いたり、本を読んだり・・・いろいろ書くと思います

カイユボット展—都市の印象派 (2013.12.12)

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ギュスターヴ・カイユボット(1848–1894)はモネやルノワールとともに印象派を代表する画家で、1876年の第2回印象派展以降、5回にわたって印象派展に参加しました。その存在は、仲間の作品を購入することによって、経済的に彼らを支えたほか、印象派展の開催の継続などでも、仲間の意見調整や経済支援などをおこなった人物として知られています。しかし近年では、印象派の画家としての活動に関心が集まり、作品の再評価が進んでいます。すなわち、ドガと同様に、近代都市パリの新しい風俗や都市風景を光り溢れる繊細な筆致で描いた作品に関心が高まっているのです。本展は、印象派を中心とするコレクションを美術館の中核にすえるブリヂストン美術館が、開館以来半世紀を経て、印象派の代表的な画家であるギュスターヴ・カイユボットを日本において初めて紹介しようとするものです。


カイユボット展ー都市の印象派 | 展覧会 | ブリヂストン美術館

実は見に行くまであんまり知らなかった、この方・・・。(失礼)
モネやルノワールと共に、印象派展に出品。
仲間の作品を購入して、印象派の活動を
経済的に支援していたそうです。



他の画家とは異なり、パリの都市の風景をたくさん描いていて
色彩もどちらかというと、冷めた印象がある。
写真を見ているような感覚で、移りゆくパリの街並みが見られました。
(「建物のペンキ塗り」に見られるような、
奥へ向かってスッと続く構図が多かったからかも・・・。)



それと、「ピアノを弾く若い男」や
「見下ろした大通り」etc...
構図が独特・・・というか
絶妙に歪んでいる?というか・・・
なんかとっても印象的な
空間の表現をしていた。



会場内には、デジタル展示を用いて
より細かく見られたり、
エラール社のグランドピアノが
作品とリンクされて置かれていたりして
とても楽しく見られたのが良かった。

モローとルオー展 (2013.12.10)

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象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モロー(1826−1898)。国立美術学校の名教授としてマティス やマルケなど多くの画家を育てたモローが最も愛した生徒がいました。後に20世紀最大の 宗教画家と呼ばれるジョルジュ・ルオー(1871−1958)です。モローはルオーの才能を見抜き、 熱心に芸術上の助言を与えました。ルオーはマティエールや内的ヴィジョンへの感覚を師から 受け継ぎ、やがて自身の作品の中で我がものとしていきます。
「我が子ルオー」「偉大なる父」と彼らの往復書簡の中で呼び合う二人の間には、師弟を超えた 特別な絆がありました。モローは遺言によりルオーをモロー美術館初代館長に任命し、自分 亡き後も愛弟子を導き続けます。ルオーはモローへの感謝を生涯忘れることはなく、精神的な 父としてのその存在は彼の芸術と人生に深い影響を及ぼしたのです。
汐留ミュージアム開館10周年を記念する本展は、ギュスターヴ・モロー美術館館長監修により企画 され、パリに先駆けて開催される世界初の二人展です。モロー晩年の未公開作品やルオーの美術学校時代の作品など日本初公開を多く含む作品がフランスからやってきます。油彩画、素描、 書簡など約70点を通して、モローとルオーの芸術と心の交流の軌跡をたどる貴重な展覧会です。



モローとルオー −聖なるものの継承と変容− | 汐留ミュージアム | Panasonic

ギュスターヴ・モロー Gustave Moreau(1826-1898)

フランス象徴主義の画家。パリで建築家の父と音楽家の母のもとに生まれ、18歳で画家に弟子入り、20歳で国立美術学校(エコール・デ・ボザール)に入学。在学中に2度ローマ賞に応募するも落選。それを機に退学したが政府からの発注やサロン、パリ万博への出品など制作と発表の機会は多かった。31歳の時に私費でイタリアに滞在して、各地を移動しながら名作を模写して研鑽を積む。帰国後はイタリアで身に付けた様式を自作に反映させ、サロンへの出品を続ける。1888年美術アカデミー会員となり、1892年にかつて学んだ美術学校の教授に就任し、ルオーやマティスらを指導した。

ジョルジュ・ルオー Georges Rouault(1871-1958)

フランス20世紀を代表する画家。パリの下町ベルヴィルで生まれ育つ。幼少期に落書きを見た祖父が将来画家となることを予言。14歳でステンドグラス修復職人に徒弟奉公に出る。19歳で国立美術学校に入学。21歳の時からギュスターヴ・モローに師事。美術学校では特に優れた生徒として、在学中2度に渡りローマ賞に挑戦するが受賞を逃す。27歳の時にモローが死去し、ボザールを退学する。1902年モローの自宅は美術館となり、ルオーは初代館長に就任。1917年に画商ヴォラールと専属契約を締結。ヴォラールのもとでは絵画だけでなく、多数の版画集を制作、出版する。1940年代以降は欧州各地、アメリカで回顧展が多数開催される。死去に際しては政府による国葬が執り行われた。


何気に初めて行く場所!
フツーにパナソニックのオフィス?内にあって
ちょっとキンチョー。笑


ギュスターヴ・モロー象徴主義の先駆けの人。
ジョルジュ・ルオーは、モローの愛弟子であり、
20世紀最大の宗教画家。
二人はお互いを「親愛なるわが子」「偉大なる父」と呼び、
手紙のやり取りをしていた。
今回は作品だけでなく、
そんな二人の関係までも
じっくり見られたのが面白かった。



「石臼をまわすサムソン」の
習作~油彩が出来上がるまでの行程で
テーマを「自分ならどのように扱ったか??」を実際に示して
弟子の作品を師匠が模写する
という教え方が特に興味深かった。



かといって、作風が似通っているわけではなく。。。
モローの描く女の人(悪女)は艶かしいのに対し、
ルオーの描くジャンヌ・ダルクは勇ましい感じ。
やり方を強要させるようなことはしない師匠と
師匠の教えを基に、自己の描き方を
確立させていったであろう、弟子。。
とにかくステキでした。:-)☆

ターナー展 (2013.11.26)

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西洋美術史に燦然と輝く風景画の傑作を生みだし、今日なお英国最高の画家と称されるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)の展覧会を開催します。 世界最大のコレクションを誇るロンドンのテート美術館から、油彩画の名品30点以上に加え、水彩画、スケッチブックなど計約110点を紹介。 才能きらめく10代の習作から、若くして名声を確立しながらも、批判を恐れず新たな表現を追究し続けた壮年の代表作、70代の到達点に至るまで、栄光の軌跡をたどります。 日本でまとめて見る機会が少ない巨匠の待望の大回顧展です。


ターナー展 Turner from the Tate: the Making of a Master|東京都美術館

前から割と大きく告知をされていて、
気になっていたので行ってきました。



夏目漱石の『坊っちゃん』にも
ちょっと取り上げているらしい。
はて?そうだっけ??(失礼)と
思いつつ鑑賞。。。



水彩画のポワ~~ンとしたイメージだったんだけど、
油彩の作品も結構あったのね・・・。
(あんまりよく知らなかったかも。)



「レグルス」と「バターミア湖」の
光の描き方が好きです。:-)
それと、「ヴェネツィア、嘆きの橋」とか
「ヴァティカンから望むローマ」の制作の中に
ストーリーや意味が込められているのも興味深かった。



生涯を通して、ず~~~~っと
風景画を探求してきていて、
後の印象派の画家たちへ
ものすごく影響を与えているらしい・・・。
今回まとめて見られたのは
割と貴重だったのかも知れないなぁ。
ゆっくりじっくり見られて良かった。

RIP SLYME TOUR 2013 DANCE FLOOR MASSIVE Ⅳ@Zepp Diver City(Tokyo) (2013.11.22)

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2013年、RIP SLYME納め!!!
横浜から始まりーの、
お台場に戻りーーの、
ガンダムの前で待機しーの・・・
(テンションがおかしい。)
今回もマジガチぼっち参戦。


映像化もされとるんですが・・・
一応セットリストを・・・。







  • SPLASH
  • AH!YEAH!
  • FAKE
  • Don't Panic
  • Bubble Trouble
  • Run with...
  • 楽園ベイベー
  • SLY
  • ブロウ
  • SCAR
  • Good Day
  • UNDER LINE No.5
  • Good Times
  • One


EN.

  • ジャングルフィーバー
  • 熱帯夜
  • マタ逢ウ日マデ




日にちが開いてしまったので、
印象に残ってるのを箇条書き。





  • SUさんが冒頭から下ネタ全開で爆笑してしまった。
  • Run With...ではガチでチアリーディングの人が応援しに来ていた。
  • そしてSUさんが高々と持ち上げられていた。
  • 全国回った時に出来た曲→「そーでござぁんすか!?」(by PES)
  • 今日出来た新曲その1(笑)→「アシックスのハイソッコス」
  • その2→「つっつはくまモン
  • 知らない曲があっても知ったかして、自由にダンスすること(by RYO-Z)
  • フォーーーーーーー!!!\(^o^)/って何回叫んだだろう。笑


本当に楽しい時間をありがとうございました。\(^o^)/




GOLDEN TIME(初回限定盤)

GOLDEN TIME(初回限定盤)

印象派を超えて 点描画の画家たち (2013.11.08)

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19世紀末から20世紀前半のヨーロッパ絵画において色彩は、外界の事物を再現するという役割から次第に解放され、ひとつの表現として自立していきます。色彩の独立は、印象派の筆触分割に、その萌芽を見出すことができます。新印象派の代表的な画家であるスーラは、印象派の感覚的な筆触分割には飽きたらず、科学的な知識をもとに独自の点描技法を開拓しました。色彩を純色の小さな点に分解して描く分割主義は、フランスを超えてヨーロッパ各地に瞬く間に広がります。そして、シニャックによる理論化にも後押しされて、抽象絵画の創設にも大きく貢献しました。オランダからパリに出たファン・ゴッホは、新印象派技法に大きな着想を得て色彩を探求し、やはり点描を通過したモンドリアンは後年、三原色に分割された宇宙的な調和に満ちた抽象絵画へと到達したのです。

本展は、ファン・ゴッホの優れたコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、スーラ、ファン・ゴッホモンドリアンを中心にした、フランス、オランダ、ベルギーの画家たちによる色彩の探求を検証するものです。国内の所蔵機関の協力も得て一堂に展示される、油彩画、水彩画、素描、約90点にも及ぶ珠玉の作品を通じ、絵画の真髄ともいえる色彩の輝きを新たな目で捉えなおします。


国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO




20世紀最大のコレクションのクレラー=ミュラー美術館所蔵作品が来日!点画主義にフォーカスした美術展

六本木の美術館ハシゴDAY!!
3ヶ所目!!!



印象派以降の「点描」をテーマにした展覧会。
ゴッホが好きなので行ってきた!!

もう少し混んでいるかな??と思ったけど、
ゆったり見られて良かった。



描かれた年代順の配置なので
印象主義から新印象主義への流れ、
そして分割主義へ・・・と
順を追って見られたのも解りやすかった。
それと、色の使い方が勉強になる。
隣り合わせに違う色を配置して
絵具を混ぜることなく、
"色"が見える様にするやり方は
近くより遠く離れた時の見え方が
ホントに綺麗☆
それに、ただ感覚に任せている訳じゃなくて、
色+色の足し算になっているから面白い。



分割主義へ移って行った時の
構図の取り方も面白くて、
絶妙なバランスと色彩の構成で
単なるキレイで上手だね~じゃなくって
まさに"印象派"を超えていって
新たな研究が見られたのが良かった。