Makiko's Art&Illustration blog

美術館に行ったり、イラストを描いたり、本を読んだり・・・いろいろ書くと思います

ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860―1900 (2014.05.02)

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ラファエル前派と関連して・・・
唯美主義の作品見てきました。

19世紀後半の英国では、唯美主義者と呼ばれる前衛芸術家たちが追い求めた「新たな美」が大衆にまで広がって、壮大なムーヴメントへと発展しました。本展は、好評を博した国際巡回展をもとに当館のため
に新たに構成した日本初の唯美主義展です。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵作品を中心に、油彩画、家具工芸品をはじめとする約140点によって、独創的な美と悦楽の世界を展覧します。



ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900|三菱一号館美術館


「唯美主義」って何??と思って調べたら
「人間にとって最も価値のあるものを美とし、
それ以外の価値は認めず、善悪よりも美を上とする」
・・・というなんだかスゴイ考え方みたいで、
ロセッティ(こないだ見た、ラファエル前派の画家)の
純粋な色と細部の描き込みの技法が一般的らしい。
(極端に追い求め過ぎて派生したのが
"デカダンス"というものみたい・・・。)



ラファエル前派から派生しているみたいなので
ワンセット的なくくり方をされているけど、
こちらは絵画だけでなく、調度品や彫刻もあって
美術館そのものとマッチしていて
夢のような空間・・・。(*‘∀‘)



その中でも印象に残ったのは「愛と死」かなぁ。
なんか儚いシーンが描かれていて、
今まで見てきた天使と女神の絵とはまた違う感じ。
あと、「ハヴォニア」の女性は
ホントにキレイだった!!!
瞳と黒々とした髪が印象的だった。
加えて、メインビジュアルにもなっている、「真夏」
女性のキレイさはもちろんなんだけど、
使われている朱色の鮮やかさが遠くからでも
パッと目を引いてキレイだった。
それと、美の象徴として
孔雀モチーフの作品が多かったけど
大皿に描かれた作品は羽根の描き方が良かった。



美しいものに囲まれて、これでもか!というくらい
ドップリと浸れたので見に行ってよかった~。