Makiko's Art&Illustration blog

美術館に行ったり、イラストを描いたり、本を読んだり・・・いろいろ書くと思います

アンディ・ウォーホル展 永遠の15分 (2014.04.25)

2015年もよろしくお願いします。

遅ればせながら、、、今年もよろしくお願いします。\(^o^)/
なお、今年もガシガシおひとり様で美術館巡りする模様。。。


アンディ・ウォーホル展 永遠の15分 (2014.04.25)


(引き続き、2014年過去日記の更新です・・・。)


ミスター・ポップ・アート、国内史上最大の回顧展
ポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホル(1928-1987年)は、米国に生まれ、消費社会と大衆文化の時代を背景に活躍した、20世紀後半を代表するアーティストです。デザイナー、画家、映画制作者、社交家と多様な顔をもち、ジャンルを超えたマルチクリエーターとして活躍しました。
本展は、700点におよぶ初期から晩年までのウォーホルの作品と資料を包括的に紹介する、日本では過去最大級の回顧展です。作家の主要シリーズを網羅した本展はウォーホルを知らない人には「入門編」となります。また、《人体図》をはじめ、日本初公開の作品も多数含まれる本展は、ウォーホル通が見ても新たな発見や驚きがあることでしょう。



アンディ・ウォーホル展:永遠の15分 | 森美術館


2013年の「アメリカンポップアート」展に続き
またアンディ・ウォーホルが見られるので
とっても楽しみにしていた展覧会でした。
しかも時系列で作品を見られるのって
なかなか無いのかも?しれないです。


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自画像にお出迎えされて中に入ったら、
幼少期の写真がたくさんあった。
(内向的で病弱だったみたい。)
それと合わせて、飾ってあったのが
初期作品の「靴と脚」。
(初めてちゃんと見た!)
ペンで先に線を描いて、
別の紙に転写する独特の作品で、
後のシルクスクリーンの作品に
つながるものがあったと思う。

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ベコッと潰れたスープ缶や
「死と惨過」シリーズなどなど
お馴染みのものもまた見られて良かった。

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やっぱり「電気椅子」シリーズは
見るとグルグルいろんな事を
考えちゃうんだよなぁ。


あと今回面白かったのは
「シルバーファクトリー」を再現した
空間を作っていた事。
ブリロのまたまたお馴染みの箱が
たくさん並べられてて
不思議な感じになっていた。


あと、最後にあった「タイムカプセル」に
入っていた資料?達も面白かった。
(人のコレクションを見るのってなんか楽しくて好き。)
TDKのCMに出ていたり、日本に関する資料も
たくさんあったのが印象的だった。

ラファエル前派 展 (2014.03.28)

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19世紀半ば、英国のアカデミズムに反発した若き芸術家たちによる「ラファエル前派」運動とその発展を、英国を代表するテート美術館所蔵の名画72点で紹介する美術展です。 1984年にテート美術館で決定版の展覧会が開催されて以降、研究を通じて意義や位置付けが大きく変わったラファエル前派が、英国、ひいてはヨーロッパの美術史に及ぼした影響を再検証し、展覧する、というものです。ロンドン、ワシントン、モスクワ、そして東京で開催される、決定版の展覧会です。



ラファエル前派展 | 六本木ヒルズ - Roppongi Hills

ラファエル前派(ラファエルぜんぱ、Pre-Raphaelite Brotherhood)は、19世紀の中頃、ヴィクトリア朝のイギリスで活動した美術家・批評家(また時に、彼らは詩も書いた)から成るグループである。19世紀後半の西洋美術において、印象派とならぶ一大運動であった象徴主義美術の先駆と考えられている。


「ラファエル前派」の原語は Pre-Raphaelite Brotherhood であり、これは本来「ラファエロ以前兄弟団」とでも訳すべきものである。「ラファエル」とはイタリア・ルネサンスの古典主義の完成者であり、その後のアカデミズムにおいて規範とされたラファエロのことを指す。「ラファエロ以前」という言葉には、19世紀のアカデミーにおける古典偏重の美術教育に異を唱える意味があり、彼らはラファエロ以前の芸術、すなわち中世や初期ルネサンスの芸術を範とした(実際には、ラファエロ以後の絵画の影響も非常に大きい)。「兄弟団」とは、元々(宗教的)結社を指すもので、これは日本語の「派」よりも、かなり限定的な意味を持つ言葉である。彼らは、この美的な信条を共にする集団という着想をナザレ派から得た。


ラファエル前派 - Wikipedia


「ラファエル前派兄弟団」とは、
ラファエロ(の技術)を頂点として、
そこから導き出した(絵画etc...の)規則を
画家たちに強要していた
英国ロイヤルアカデミーに
反発していた団体のこと。
ロセッティやミレイが代表的かと思います。
ど~~しても、また「オフィーリア」が
見たかったのです。。。



シェイクスピアはまだまだ
全然わからないんだけど・・・
(今度、勉強してみようと思う)
やっぱり細かい描写と
絵の出している世界観が
大好きで一周があっという間だった。


出てくる女性がみーーんなキレイ。
モデルになっている
奥様達と画家の関係も
すご~~くドロドロなので
いろいろな意味で
ドラマチックなんだよなぁ。



ミレイが目当てで行ったけど、
ロセッティの描く"目力"に
まんまとやられてしまった。
メインビジュアルにもなっている
「プロセルピナ」を見たときは
なんだかドキドキしてしまった。

日本美術院 再興100年 特別展 世紀の日本画 (2014.03.25)

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平成26年は日本美術院の再興から100年にあたります。 これを記念して、前史としての東京美術学校設立から、現在に至るおよそ130年の活動を振り返ります。 狩野芳崖横山大観小林古径安田靫彦平山郁夫ほか、近代日本画の巨匠たちの代表作約120点が一堂に会する本展は、まさに近代日本画の精華というにふさわしいものです。


日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』|東京都美術館


クリーブランド美術館展と
人間国宝展@東京国立博物館との
セットで行っていた
「日本美術の祭典」の
締めくくりに
見に行ってきました。


前期・後期ですべての作品が変わり、
そのなかでも更に展示期間が
別れているものもある・・・
という鬼スケジュール。苦笑
やっと行けたのは
後期のちょうど真ん中あたり。


特に印象に残ったものを
挙げていくと・・・
「悲母観音」、「無我」、「芥子」、「孔雀」
の4点かなぁ・・・。
あんまり日本画に詳しくない私でも
狩野芳崖横山大観安田靫彦小林古径etc...
有名ドコロをいっぺんに見られたのは
テンションが上がった!!
(何度も言ってる気もするが)
日本画の表現する、花鳥風月がやっぱり好きだ。
(色使い、空間の持つ柔らかさとか。。。)


3か所周って、スタンプラリーを制覇☆したので
前期展示のみで見逃してしまった、「額田王」の
ポストカードをゲットしてきましたとさ。笑

モネ 風景をみる眼展(2014.03.04)

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「モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか」。セザンヌのこの言葉は、生涯、戸外の光の表現を追求し続けた画家モネにもっともふさわしい賛辞ではないでしょうか。しかし彼の眼は、自然の風景から受け取る感覚的で瞬間的な印象を捉えていただけではありません。モネは後年、自らの記憶のなかで純化された、画家の内なるヴィジョンともいうべき、喚起力に満ちた風景を描いていきます。
国内有数のモネ・コレクションを誇る国立西洋美術館とポーラ美術館の共同企画である本展覧会では、絵画空間の構成という観点から、他の作家の作品との比較を通して、風景に注がれたモネの「眼」の軌跡をたどります。初期から晩年までモネの作品35点を軸としつつ、マネからピカソまで2つの美術館が誇る近代絵画の秀作や関連資料を加えた展示を通して、モネが描き出す絵画空間の独創性を立体的に浮かび上がらせ、近代風景画に革新をもたらした画家モネの「眼」の深化の秘密を解き明かします。



モネ展| TBSテレビ


モネの作品は何度見ても癒されます。
モネの描く光の表現が大好きなので
また見に行ってきました。
モネだけでなく・・・
印象派の作品、またたくさん見られました。:-)


中でもやっぱり「舟遊び」とか「睡蓮」の
水面に映った影の描き方と
深い青がキレイで好きです。
「積みわら」もあったけど、
今回は光り輝いている方の作品が
少なかったのが残念です。


モネの作品以外にも、
ゴッホシニャックシスレー
ピサロルノワールetc...
風景画が盛りだくさんで
同じ眺めをそれぞれの画家が
描いているのを見比べるのも面白かった。
ルノワールの「木かげ」の
光と奥行きの描き方も好きだなぁ・・・。



展覧会の締めくくりには、
晩年の「睡蓮」と
モネの敬愛したロダンの作品があって
意外?な関係が発見できた気がします。
モネの素晴らしさが再確認できて良かった。

シャヴァンヌ展 (2014.02.25)

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19世紀フランスを代表する壁画家として知られるピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ(1824-1898)は、フランスの主要建造物の記念碑的な壁画装飾を次々と手がけ、また壁画以外の絵画においても才能を発揮し、数々の名作を残しました。
 イタリアのフレスコ画を思わせる落ち着いた色調で描かれたそれらの作品は、古来、桃源郷と謳われて来たアルカディアを彷彿とさせ、格調高い静謐な雰囲気を湛えています。また、その含意に満ちた奥深い世界は、象徴主義の先駆的作例と言われています。
古典的様式を維持しながら築き上げられたシャヴァンヌの斬新な芸術は、新しい世代の画家にも大きな影響を与えただけでなく、日本近代洋画の展開にも深く寄与しました。本展はこの巨匠を日本で初めて本格的に紹介する貴重な機会といえましょう。


開催概要&チケット情報 | シャヴァンヌ展 水辺のアルカディア ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界 | Bunkamura


自分と今まであまり馴染みのなかった
「象徴派」の絵画を見に行った。
それと、予備知識がなかったので、
宗教画っぽい?のが多いのかしら??
という感じだった。



でも以前見た力強さのある宗教画etc...とは違って
淡い色使いの静けさや、清らかさがあるように思えた。
中でも印象に残った作品は「伝書鳩」と「気球」の二つ。
セットのように飾られてたんだけど、
これらの作品は普仏戦争でパリを離れた
レジスタンスとのやり取りを描いていて、
絵からは悲しさと希望とが感じられた。



あとは、メインビジュアルにもなっている、
「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」も良かった。
絵に陰影があんまりないせいか、
全体がポワ~~~っとしていて
なんだか夢を見ているような気分になれた。
良く調べたら、たくさんの画家に
(セザンヌゴーギャン、スーラ、
ドニ、ピカソ黒田清輝etc...)
影響を与えているみたい。
見に行ってよかった。